
ななくさの人
PERSON


柳瀬 美咲 支援員
入社のきっかけ
親戚に障がいを持った子どもがおり、私が小さいころから一緒に過ごしてきたため、自然と障がいを持つ方々に関わる仕事につきたいと思うようになりました。子どもも好きなので、短期大学では保育士の資格を取りましたが、「保育」か「福祉」で悩んでいたところ、キャリアセンターで阪神福祉事業団を紹介してもらい見学に行きました。事業団には障がいの方の施設、子どもの施設もあることを知り、保育士の資格も活かせると思い受験しました。
現在の仕事内容
ななくさ学園は、学齢児は小学生(場合によっては未就学児)~高校生が生活しており、成人の方は18歳~40代の方がおられる施設です。基本的にはお食事や入浴の生活支援ですが、学園の特長は学齢児が特別支援学校や、地域の学校へ通っているため、登下校の付き添いや、参観日、体育大会・・等々にも参加します。発表会等で子ども達の成長を見る瞬間は毎回感動します。成人の方は学齢児が学校に行っている間に、運動や療育活動を行い、生活にメリハリをつけて過ごしことができるよう支援をしています。年代が幅広いだけではなく、障がいについても様々な特性の方が生活されており、お一人おひとりに合わせて支援を行っています。

今の仕事のやりがい
やはり子どもの成長を感じる瞬間が一番のやりがいです。学校行事では普段学園で過ごしている時と違った表情を見ることが出来、頑張って取り組んでいる姿を見ると、子ども達と本気で向き合って良かったと思えます。また、児童・成人に関わらず普段の生活の中でも成長を感じられる場面はたくさんあります。職員の声掛け一つや、行動で子どもたちの行動も変わってくるため、良くも悪くも自分の対応の結果が目に見えてわかり、喜んだり、反省したりします。様々なことを職員全員で共有し、一喜一憂できることもやりがいに繋がっている部分だと思います。
印象に残っているエピソード
1年目の頃、高校生の男の子が私と顔を合わせるたびに怒り、叩くことがありました。新任の私は、なぜこのような行動をするのか理解できず、単純に自分を嫌っているからだと思い、男の子を避けることしかできませんでした。先輩職員に男の子の話を聞いてもらったところ、本当は私のことを良く思ってくれていることがわかり、普段からの関りが少ないことで「もっと関わって欲しい」という気持ちの裏返しで、どう接すれば良いのかがわからなくなり、叩くことでスキンシップを取ることしかできなかったことがわかりました。本人の気持ちを知り、表面上に見えている部分が全てではなく、なぜそのような行動に至ったのか、経緯を考えていなかったことに気づきました。また、1年目ということもあり、業務を覚えることに精一杯で、子ども達とたくさん遊べず、関係性が築けてなかったと反省しました。それからは、自分から積極的に関わるように心がけ、彼と会った時にはハイタッチをするようにし、そこでスキンシップを図れるようにしました。この経験が子ども達と心から向き合うきっかけとなりました。その彼が高校3年生になり、就職のためななくさ学園を卒園する時には、無事に笑顔で見送ることができました。

これから挑戦していきたいこと
資格がなくても始めることはできますが、実際に働いてみて専門的な知識が必要だと感じることが多々あります。そのためスキルアップを図りたいと思った時に、上司に相談すると外部の研修に参加する機会を調整してもらうことができます。また、事業団内や施設内でも研修を受けることが多くあり、講師を招いての研修で専門性を高めることもできます。研修に参加しながら日々支援の質を磨いていきたいと思っています。
休日の過ごし方
阪神福祉事業団は年間休日がしっかりとあるため、自分の時間をしっかり確保できます。職員同士の仲が良いため、連休があれば日程を合わせて、職場の人と旅行に出かけることもあります。もちろん家にいてのんびりと一人の時間を楽しむことも良くあります。

ななくさ学園は年齢も障がいも様々な方が入所されているため、その分毎日が大忙しで目まぐるしく過ぎていきます。少し元気がない日でも、子ども達と関わるうちに自然と元気が湧いてくる活力あふれるななくさ学園に、一度見学に来てください。